境内案内
①本堂
高松山観音寺は大同2年(807年)徳一大師が薬師如来を刻み安置し開山したもので、高松山の山頂には月山、羽山、羽黒の三大権現を勧請し、観音寺はその別当として両部神習を行いました。
本堂は天宝5年(1834年)江戸時代末期に再建された建物です。明治維新の神仏混合禁止により山頂には村社を建て権現本尊を観音寺に移し、別殿に安置、観音寺の中心となる建物です。堂内には、本尊阿弥陀如来、脇仏・観世音菩薩、勢至菩薩、汗かき不動、秘仏高松大権現(大日如来)、不動明王、馬頭観音、十八羅漢等が安置されています。
②慈母観世音菩薩 慈母観音菩薩は、母が子を想うように、どこまでも深く大きい慈愛の心を表わした菩薩像です。やさしいお母さんのように慈愛に満ちたお顔で悩みを聞き、苦しみから救ってくれます。
⑦子安観音堂(大悲閣)
江戸時代の石仏です。安産や子供を守ってくれる観音様です。祈願した枕を借りていくと安産に出産するといわれています。
⑧子守地蔵堂
子供の守り本尊、子供の健やかな成長を見守る子守地蔵尊が安置されております。
⑨西国三十三観音霊場
西国三十三観音霊場の石碑と各霊場で受けたお砂が踏石の中に納められています。西国の三十三の観音様と縁を結ぶことが出来ます。
⑫徳一大師宝塔
鎌倉時代末期の五輪塔で、高松山を開基された徳一大師のお墓です。(このお墓には分骨されたお骨が安置されていま)。徳一大師は奈良仏教を代表する学僧でしたが、東国に布教の旅に出て、関東の筑波山や高松山を開基し、恵日寺で生涯を終えられました。(徳一大師は東北全域の教化に一大影響力を持ったといわれています)
⑬瑠璃光堂
文禄四年( 1595年)安土桃山時代建立され、高松山では一番古い建物です。堂内には、本尊・薬師如来(秘仏)、脇仏・毘沙門天王、不動明王(いずれも秘仏)、その周りに十二神将安置されています。旧正月の初寅に執行される初寅祭には各地から信者がつめかけ、全山賑わいをみせます。
⑭文覚上人信仰の不動尊
文覚上人は平安時代末期から鎌倉時代初期の僧侶です。神護寺、東寺、東大寺等、各地の寺院を勧請し、復興した名僧です。当山に永く滞在し、本尊不動明王を当山に紀り興隆につとめました。
⑮参篭堂平和観音
平和観音は、世界平和を祈り造られました。観音寺境内の洞窟の中に安置されています。